③美味しい水の先駆者は語る。
③美味しい水の先駆者は語る。

③美味しい水の先駆者は語る。

水を変えるだけで引き出せる味の多彩なこと。この面白さは、誰もが知れば知る程病みつきになってしまうからです。我々スタッフも「もっともっと美味しくなる水ってないかなあ」と、硬度や加熱殺菌か否か、ミネラルバランス等を、チェックしながら、コーヒー、お茶、水割り、更にはご飯の炊き分けまで試して見た。ミネラルウォーターだけでがなく、水道水や、まずいと言われる蒸溜水さえ使って見た。(この結果はさんさんたる物で、執舌に尽くしがたい味に一同言葉を失ってしまったけれど)そして、まず何よりも前章のテイスティングではっきり感じたのは、素材や目的に合わせた水の使い分けはやってみる価値が充分あるという事も分かった。加熱殺菌かどうか、ミネラル分や硬度、原産地など、ボトルの表示に気を付けて見れば、水選びのポイントが簡単に見つけられるはずだ。そして、プロの意見と言うのは、誰をも納得させる説得力があると言う事。彼らが美味しさを追求しながら得た秘伝は、是非、見習って行きたい。プロの選ぶ美味しい味に自分の個性をプラスすれば、自分だけの美味しい水が容易に見つけられる訳で皆、自分の舌と感性を磨くことに意欲満々になった。さてこの章では、すでに百年以上のミネラルウォーターの歴史を持つフランスと日本を比較しながら、日本の美味しい水の会、ミネラルウォーター協会。そして、フランスの水を輸入するペリエ・ジャポンやヴィッテル社の広報担当から話を聞いて見る事にした。

💎食生活の違いにあり

フランスをはじめ欧州では、料理をスープストックでじっくり煮込む。これは水が一般に、カルシウムを多量に含む硬水で、肉などは短時間煮るだけでは固くなってしまうからです。またフランスで、紅茶よりもエスプレッソを飲む習慣があるというのは、硬水でアメリカンや紅茶を入れるとあまり美味しくないかららしい。どうやら紅茶は硬水で入れる方が美味しいようだ。そして、硬水で入れるフランスのコーヒーは一般的に濃いめと言うから、朝はカフェオレにしなければ飲めないにかも知れない。また、欧州では野菜サラダや生野菜を頻繁に食べるが 、日本が彼らと同じ食生活をしたら全然違ってくる事がある。ヨーロッパは、土自体にミネラル分が含まれていて、その中を通る水にミネラル分が沢山溶け込む。そして栽培される野菜も、カルシウムとかマグネシウムたっぷりのトマト、レタスが出来ると言う。だから向こうの人は生野菜を食べれば、ミネラル分も取れるわけです。しかし、日本人はナトリウム位しか取れない。日本の場合は硬水が多く、ミネラルが含まれている量が少ない為。なおかつパスタ類にはリンが入っているから、カルシウムはリン酸カルシウムになって全部外へ排出されてしまう。だからカルシウムを食べたとしても、それと一緒にカップラーメンを食べたりすると、せっかく取った物が尿となって排泄されてしまう。だから形だけ真似しフランス料理とかイタメシを食べるだけではなく、ミネラルウォーターを飲んでカルシウムの補給を心がけてみよう。

💎ミネラルウォターの主要成分が健康に良いのか

「骨を強くして、気道を落ち着かせるカルシウム」

最近は食生活が欧米化され、カルシウム不足になったため、子供の骨折が増え、精神的に不安定になりやすいと言われている。牛乳によるカルシウムの摂取は効率が悪いと言われているので、ミネラルウォーターによって摂取するのもいいでしょう。カルシウムの補給は、次のようなメリットがあると言われる。

Ⅰ、強い骨と健康な歯を保つ。

Ⅱ、心臓の規則的な鼓動を維持してくれる。

Ⅲ、不眠症を解消する。

Ⅳ、体内で鉄分の代謝を助ける。

Ⅴ、神経系統、特に刺激の伝達機能をよくする。

「神経を静め、新陳代謝を助けるマグネシウム」

マグネシウムは、抗ストレスミネラルとも呼ばれ、神経の興奮を静め、刺激に対する反応を強めるとされる。

Ⅰ、鬱症状を緩和する力を助ける。

Ⅱ、心臓・血管系をより健康にして、心臓発作を予防する。

Ⅲ、歯をより健康にして、心臓発作を予防する。

Ⅳ、欠陥壁へのカルシウムの沈着を防ぎ、肝臓結石、胆石の生成を防ぐ。

Ⅴ、消化不良を和らげる。

カルシウムを取る時は、適量のマグネシウムも合わせて摂取するように心掛けるといいようです。

「取り過ぎると有害なナトリウム」

ナトリウムは細胞外成分と呼ばれ、取り過ぎは有効なミネラルの細胞吸収を邪魔をしてしまう。カリウムと混ざり、筋肉と神経の働きを正常に機能させる働きを助ける。

「老廃物を排出させるカリウム」

カリウムはカルシウムと一体になることで、体の老廃物の処理を助けたり、血圧を下げたり、アレルギーの治療に役立つという。

💎蒸溜水は作れない

水の性質の最大の特徴は、物を溶かす力が大変大きいという事です。何も含まない純粋な水(蒸溜水)を作ろうとしても、あらゆる物を溶かし込むその特質のために、完全なH2O(水)はできないという。しかし、その高い溶解性のおかげで、人間は必要な物質を水を通じて体内に取り込む事も、そして老廃物を体外に出す事が出来る。だから水の溶解力がもっと低かったら、人間は存在できなかったかもしれない。生物は本来は、10%程度の欠乏状態には耐えられるように出来ていて、体内の水分が5%通常より減って来ると、喉が渇きを感じ足りない分を補おうとする。しかし過剰に対する適応能力はいたって低いようです。そのため現代の病気は、飽食の時代を反映して過剰症に起因するものが多い。例えば、水分のとり過ぎは内臓に弊害を及ぼす。また、アルコールの飲み過ぎは勿論、スポーツドリンクの飲み過ぎも食塩の取り過ぎになる可能性があるというから、何事も程々にと言う事のようです。

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