1.本講座では、ハラスメントの防止について考えましょう。
2.ハラスメントとは
嫌がらせ・いじめ行為
行動や言動が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、脅威を与えること。
ハラスメントとは、「いやがらせ」や「いじめ」の事です。誰かに対する発言や行動が、誰かを不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、脅威を与えたら、それがハラスメントです。
3.人権侵害
行動や言動の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、尊厳を傷つけたり、脅威を与えること。
セクシャル ハラスメント
パワー ハラスメント
マタニティ ハラスメント
ハラスメントは人権侵害と言えます。
ハラスメントと呼ばれる実例には、多数の種類があります。
ここでは、中でも企業に関連の深い、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント、マタニティハラスメントについて考えていきます。
4.セクシャルハラスメント
セクシャルハラスメント:セクハラ
社会人なら
セクハラ=やってはいけないこと
という認識は誰もが持っている・・・はず
本当に?
では、分かりやすいケースから
セクシャルハラスメント。いわゆるセクハラを知らないヒトはいないと思います。多くの人が「やってはいけないこと」と理解しているのでしょう。
5.セクシャルハラスメント
とても分かりやすい例。
誰もが見てもアウトです。
しかし、こうした行為をしなければセクハラではないと思ってはいけません。
行為者が気づかないセクハラこそが大問題なのです。
男性が必要も無く女性に触れるといった分かりやすい行為は、誰もがそれはセクハラと認識しているでしょう。しかし「こうした行為をしなければ大丈夫!」と思っていてはいけません。間違った理解から、気付かないセクハラを行っていることがあります。
6.セクシャルハラスメント
気付きにくいセクハラ
①セクハラに性別は関係ない
セクハラは男性が女性に行うもの?
女性から男性へのセクハラ、同性同士のセクハラもあります。
①男のくせに弱虫なのねぇ
②先輩!まだ結婚しないんですか?
③男の子がスカートなんてダメでしょ!
④同性の恋人なんて、へんだよ!
何気ない言葉が、セクハラされるケースもあります。例えば「男らしくしなさいよ!」という発言は、セクハラになり得ます。「男らしく」「女らしく」というのは、性についての固定観念の押し付けと捉えることができるからです。職場での会話では、避けるべきでしょう。性体験について聞いたり、結婚や出産について立ち入った質問も、要注意です。家庭や結婚は極めてプライベートな問題と言うことを理解してください。セクハラは男性から女性へだけのものではありません。女性から男性、同性同士でもセクハラは起こり得るのです。先に紹介した、言葉に関する問題は、同性間でも起こりうるセクハラの例といえます。さらに、性的少数者への配慮も必要です。同性愛者や同一性障害者をからかうような発言をしてはいけません。
7.セクシャルハラスメント
気付きにくいセクハラ②相手の受け取り方でで変わる場合
①親しみを込めて、このくらい近くで話すほうがいいな。
②いつも近すぎるのよね。もう少し離れて話して欲しいのに。
相手の意に反した行為は、セクハラになる可能性があります。
先に紹介したように、セクハラかそうでないかは、相手の受け取り方で違ってきます。例えば、近くで話すことが親しみましたを込めたコミュニケーションと思っている人をよく見かけます。しかし、相手は近くに寄って欲しくないと思っているかましれません。相手の意に反した行為は、本人の意図に関係なく、セクハラになる可能性が高いと考えてください。
8.セクシャルハラスメント
気付きにくいセクハラ③職場にそぐわない発言・行為
①Bちゃん最近綺麗になったねぇ!
②うふふ♥️どうかしらねぇ。Aさんこそ、最近可愛い子と付き合っているんんでしょ?
③職場でする話じゃないわ。
セクハラは一対一の関係だけではありません。次の例を見てみましょう。A男性さんちB子さんは仲がよく、オフィスでも「B子ちゃん最近綺麗になったねぇ!今日はデート?」「A男性さんも彼女とうまくやっているんでしょ」と私生活のことを平気で話します。相手の意に反しているわけではないので、この会話そのものはセクハラとはいえません。しかし、周囲はどう思っているのでしょうか?「あんなことをいってる」「職場でする会話じゃないわ!」など気になっていたらどうでしょう。意に反して日常的にこうした会話を聞かされている場合、二人のしている事はセクハラにあたる可能性が高いです。同様に、取引先や職場の異性関係について話題にするも慎むべきです。
9.セクシュアルハラスメント
職場でのセクハラ:職場の範囲は?
職場環境で起こったセクハラの解決は、その企業に責任が有ります。では、職場とはどの範囲を指すのでしょうか?
職場とは
①オフィスや事業所などの仕事場
②訪問先、出張先、取材先
③忘年会、歓迎会、打ち上げの場
全て職場です。
ここまで、セクハラの舞台として、職場という言葉を使ってきました。では、職場とはいったいどこを指すのでしょうか?オフィスや事業所や教室などのいわゆる職場場は、勿論職場です。さらに、仕事上訪れた相手の会社、出張先、取材先も職場です。しかし、この場合の職場には、さらに広い意味がふくまれと考えなければなりません。忘年会、歓送迎会打ち上げ・・。会社のみんなが参加するなら、アフタヌーン5も職場と考えてください。こうした場面でのセクハラ行為は、その企業が解決すべき問題です。セクハラを受けたと感じた場合は、会社に報告してください。
10.セクシュアルハラスメント
職場でのセクハラ①これはセクハラです。
・異性の体に触れる(同性でも該当する場合があります。)
・職場に水着写真やヌードポスターを貼る。
・乱暴な言葉を投げ掛ける。
・スリーサイズや下着の色を聞く。
・断れば職場上不利になることを追わせて交際を迫る。
・性的な悪評を流す。
異性の体に触れる。職場に水着写真やヌードポスターを貼る。乱暴な言葉を投げ掛ける。スリーサイズや下着の色を聞く。断れば職場上不利になることを追わせて交際を迫る。性的な悪評を流す。これはセクハラに該当し、一発レッドカードです。
11.セクシュアルハラスメント
職場でのセクハラ:採用メンツでの発言は要注意!
・付き合っている人はいますか?
・結婚jはしないんですか?
・結婚しても仕事を続けますか?
・子供を生む予定は?
・スタイルが良いですね、
・スカートははかないんですか?
・もう少し若い人を採用したいんだけれど・・・
採用面接や面談の際は、特に注意してください。
「付き合っている人はいますか?」「結婚はしないんですか?」といったプライベートな問題は厳禁です。又、「スタイルが良いですね」「スカートははかないんですか?」は明らかなセクハラ発言です。相手をリラックスさせる意図があったとしても、かえって不快にさせてしまうのは明らかでしょう。「もう少し若い人を採用したいんだけど・・・」という発言にいたっては、セクハラは勿論、会社の姿勢が疑われます。十分注意してください。
12.セクシャルハラスメント
セクハラをなくすのはあなたです。
健全な職場環境に、セクハラの追放は欠かせません。
職場でのセクハラはあってはならないものなのです。
みんなでセクハラをなくしていきましょう!
セクハラについてまとめます。少しの冗談は「職場の潤滑油」・・・いったい、いつの時代の認識でしょうか?そのような意識で、セクハラはなくなりません。「それじゃ話もできなくなるよ」と、セクハラ防止を誤解している人もいます。セクハラ防止はコミュニケーションの制限ではありません。健全な職場環境をつくるためのものです。業務に不必要な発言があれば適切に指導するべきです。職場でのセクハラはあってはならないものなのです。みんなでセクハラをなくしていきましょう!
13.パワーハラスメント
パワーハラスメント:パワハラ
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
次はパワーハラスメント、パワハラについて考えましょう。厚生労働省では、パワハラを次のように定義しています。同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的な苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為。パワハラは上司から部下が受けるものだけではありません。部下から上司、後輩や同僚に対してなどのケースもあります。パワハラは、職位、経験、スキル、資格、雇用形態など優位な立場を背景に行われます。そんな行為が許される職場では働きたくありませんね。
テーマ・表題
ハラスメントの防止
①印象に残った内容は?
セクハラハラスメント
セクハラをなくすのはあなたです。
健全な職場環境に、セクハラの追放は欠かせません。
職場でのセクハラはあってはならないものなのです。
みんなでセクハラをなくしていきましょう!
セクハラについてまとめます。少しの冗談は「職場の潤滑油」
②よくわからなかった、詳しいく聞きたい内容は?
セクシュアルハラスメントの職場でのセクハラ:職場の範囲は?職場環境で起こったセクハラの解決は、その企業に責任が有ります。では、職場とは、どの範囲を指すのでしょうか?
職場環境の変化によっての範囲について知りたいです。
③全般的な感想及び意見
2020年新型コロナの影響で、職場の環境が大きく変化し、リモートワークやソーシャルディスタンス等、新しい働き方に移行している状況です。ハラスメントの防止の守備範囲が変わってくるのではないでしょうか?
④今後扱いたいテーマ
最近、インターネットを介したスマートフォンを使ったSNS上でのひぼうや中傷のニュースが社会問題化しつつあります。防止する取り組みを期待しております。